12.長野商店から商品¥150,000を仕入れ、代金のうち¥100,000を現金で支払い、残額は掛けとした。
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
仕 入 | 150,000 | 現 金 | 100,000 |
買掛金 | 50,000 |
【解説】
一つの取引において、借方貸方(左右)で勘定科目の数が異なる場合がありますが、金額の合計が貸借で等しくなることには変わりません(この仕訳では貸借どちらも合計150,000)。
仕入(費用)が増加したので借方(左)に仕入150,000を、現金(資産)が減少したので貸方(右)に現金100,000、買掛金(負債)が増加したので貸方(右)に買掛金50,000を示します。
一つの取引で勘定科目の数が左右で異なっても、借方金額合計と貸方金額合計は等しくなる
13.大町商店へ商品¥170,000を売り上げ、代金のうち¥70,000は現金で受け取り、残額は掛けとした。
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
現 金 | 70,000 | 売 上 | 170,000 |
売掛金 | 100,000 |
【解説】
現金(資産)が増加したので借方(左)に現金70,000、売掛金(資産)が増加したので借方(左)に売掛金100,000を、売上(収益)が増加したので貸方(右)に売上170,000を示します。
14.須坂商店から売掛金¥100,000を現金で回収した。
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
現 金 | 100,000 | 売掛金 | 100,000 |
【解説】
売上の際に未収状態だった売掛金を実際に回収したということは、「あとで相手から商品代金を受け取ることができる権利」を実際に行使したということになるため、その分の売掛金をなくします(減少させます)。
現金(資産)が増加したので借方(左)に現金100,000、売掛金(資産)が減少したので貸方(右)に売掛金100,000を示します。
※一見すると、「売掛金を回収した」という字面から売掛金が増えたかのように感じてしまいますが、あくまで「売掛金として計上していた未収状態の代金を実際に受け取った」ことを意味しますので、売掛金は減少します。慣れるまでは間違いやすい部分なので、注意してください。
15.長野商店への買掛金¥50,000を、小切手を振り出して支払った。
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
買掛金 | 50,000 | 当座預金 | 50,000 |
【解説】
買掛金(負債)が減少したので借方(左)に買掛金50,000、当座預金(資産)が減少したので貸方(右)に当座預金50,000を示します。
16.店舗の家賃¥50,000を、小切手を振り出して支払った。(費用「支払家賃」を用いる)
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
支払家賃 | 50,000 | 当座預金 | 50,000 |
【解説】
家賃を支払ったときは、勘定科目「支払家賃(費用)」を使います。
支払家賃(費用)が増加したので借方(左)に支払家賃50,000、当座預金(資産)が減少したので貸方(右)に当座預金50,000を示します。
17.携帯電話料金¥9,000を現金で支払った。(費用「通信費」を用いる)
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
通信費 | 9,000 | 現 金 | 9,000 |
【解説】
電話料金やインターネット料金、郵便代など通信に関わる費用は勘定科目「通信費(費用)」を使います。
通信費(費用)が増加したので借方(左)に通信費9,000、現金(資産)が減少したので貸方(右)に現金9,000を示します。
18.銀行から現金¥1,000,000を借り入れた。
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
現 金 | 1,000,000 | 借入金 | 1,000,000 |
【解説】
銀行や取引先からお金を借りたときは、勘定科目「借入金(負債)」を使います。
借入金は「あとで取引相手にその金額を返済しなくてはならない義務」といえるので、負債になります。
現金(資産)が増加したので借方(左)に現金1,000,000、借入金(負債)が増加したので貸方(右)に借入金1,000,000を示します。
19.借入金¥100,000を普通預金から返済した。
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
借入金 | 100,000 | 普通預金 | 100,000 |
【解説】
借入金を返済したということは、「あとで取引相手にその金額を返済しなくてはならない義務」を果たしたということなので、その分の借入金をなくします(減少させます)。
借入金(負債)が減少したので借方(左)に借入金100,000、普通預金(資産)が減少したので貸方(右)に普通預金100,000を示します。
20.借入金の返済¥100,000と利息¥5,000の合計を、小切手を振り出して支払った。(利息は費用の「支払利息」を用いる)
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
借入金 | 100,000 | 当座預金 | 105,000 |
支払利息 | 5,000 |
【解説】
利息を支払うときには、勘定科目「支払利息(費用)」を使います。
借入金(負債)が減少したので借方(左)に借入金100,000、支払利息(費用)が増加したので借方(左)に支払利息5,000を、当座預金(資産)が減少したので貸方(右)に当座預金105,000を示します。
21.青森商店へ商品¥150,000を売り上げ、代金として同店振出の小切手¥150,000を受け取り、ただちに当座預金に預け入れた。(「現金」を使わない1つの仕訳とすること)
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 |
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【解答】
当座預金 | 150,000 | 売 上 | 150,000 |
【解説】
セオリー通りに仕訳をするならば、小切手を受け取った際には現金を増加させ、その後に当座預金に預け入れる仕訳をすべきです。
しかし、問題文にあるように「ただちに~をした」という場合には、仕訳を一部省略することがあります。
本問において仕訳を省略をしない場合、次の2つの仕訳を行います。
現 金 | 150,000 | 売 上 | 150,000 |
当座預金 | 150,000 | 現 金 | 150,000 |
これらの仕訳を見ると、借方・貸方に現金150,000円が記帳されることがわかります。売上時に現金が増えて借方(左)に計上し、預金時に現金が減って貸方(右)に計上しています。
150,000円分の現金が増え、ただちに同額減ったので、プラスマイナス0となる現金の部分を省略しても問題はなさそうです。
したがって、上の仕訳の現金を貸借で相殺します。
売 上 | 150,000 | ||
当座預金 | 150,000 |
そして、相殺されずに残ったものが本問の正答となります。
当座預金 | 150,000 | 売 上 | 150,000 |
こうすることで、現金勘定を省略し、売上の代金を当座預金で受け取ったことを意味する仕訳となります。
当座預金(資産)が増加したので借方(左)に当座預金150,000、売上(収益)が増加したので貸方(右)に売上150,000を示します。
「ただちに~した」のように、続けて行われる一つ目の取引と二つ目の取引の間がほとんどない場合、あいだにある勘定科目(本問では現金)を省略することがある