第2問対策
(3) 次の取引にもとづいて、備品勘定と備品減価償却累計額勘定の空欄に入る適切な語句または金額を記入しなさい。当社の決算日は毎年3月31日である。なお、摘要・金額を記入することとし、摘要は下記から正しいものを選択すること。
×2/4/ 1
備品A 600,000円を小切手を振り出して購入した。
×3/3/31
定額法によって備品Aの減価償却を行う。耐用年数は6年、残存価額ゼロ、記帳方法は間接法である。
×4/1/ 1
備品B 180,000円を購入し、代金は現金で支払った。
×4/3/31
定額法によって備品A・Bの減価償却を行う。期中に購入した備品Bについては、備品Aと同様の条件で減価償却を行い、月割計算によって計上する。
解き方のガイド(ここをクリック)
本問では、「備品」「備品減価償却累計額」勘定が求められています。
その上で、次の手順で問題を解いていきます。
①日々の取引を仕訳する
問題において、×2/4/1~×3/3/31の年度、×3/4/1~×4/3/31の年度に行われた取引が記載されています。まずはこれらを仕訳していきます。
【×2/4/1~×3/3/31】
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・まず、減価償却費を求めます。
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【×3/4/1~×4/3/31】
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・まず、減価償却費を求めます。
備品B: ÷ ÷ 12か月 × か月 =
減価償却費合計: + =
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②仕訳から勘定口座への転記
それぞれの仕訳ができたなら、それを各勘定口座へ転記します。
なお、複数年度にまたがっているため、それぞれの年度の終わりごとに締め切りを行います。回答欄にある日付や二重線に基づいて、締め切ってください。
③各勘定の締め切りを行う
本問は決算の問題なので、各勘定に応じた締め切りを行います。
(a)備品勘定
備品は資産です。貸借対照表に区分される項目は次期に繰り越すことができます。この締め切りの処理方法は、決算時に残っていて次期に繰り越す残高を、残高がある方とは逆に次期繰越として記入します。備品は資産であり、残高があるのは借方なので、次期繰越は貸方に記入します。
(b)備品減価償却累計額等勘定
備品減価償却累計額は負債の仲間(資産のマイナス)です。評価勘定という少し特殊なカテゴリーですが、貸借対照表に載る項目なので、資産や負債と同じように次期繰越・前期繰越を使って締め切ります。備品減価償却累計額は負債のように増えれば貸方計上です。よって、残高があるのは貸方なので次期繰越は借方に記入します。
回答欄においてそれぞれの勘定口座に×4/4/1の欄もあることから、×4/4/1からの年度の期首に前期繰越を記入することに注意してください。
備 品 | |||||
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×2/4/1
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当座預金
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600,000
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×3/3/31
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次期繰越
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×3/4/1
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×4/3/31
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×4/1/1
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×4/4/1
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備品減価償却累計額 | |||||
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×3/3/31
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×3/3/31
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×4/3/31
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×3/4/1
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×4/3/31
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×4/4/1
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